人類は宇宙を支配する種であり、我々はまだそれを知らないだけなのか?シリウスのフラワーオブライフ瞑想

20 mars 2022

ピアノ作品のレビュー

先週、本町のいつも昼にお世話になっているイタリア料理店に
初めて夜いってパスタを食べてみたところ、これならランチの方がコスパがいいな、と思ったけど
ドルチェは本当に美味しかった
トンカ豆という杏仁豆腐の風味に似た豆のジェラートが良かった


食事中、BGMでセロニアス・モンクが弾く I'm confessin'が流れていた

これはジャズピアノの名盤として知られているソロ・モンクという作品の曲だ

普段、ちょっと調子はずれのような不思議な曲ばかり弾くセロニアスモンクが
この作品ではストライドピアノという古風なジャズピアノのスタイルで割と普通に綺麗に弾いている
ところどころ明らかなミス(ストライドピアノは左手がオクターブを1拍毎にいったりきたりするので大変)があったりするけど、それも含めて全体的に可愛らしく透明感のある美しい作品である


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この I'm confessin'という曲自体も切なく美しい。

スウィングジャズ時代のスタンダードだったはずだったけど、良く知らないので調べてみたら

なんとスウィングジャズ時代のピアニストのファッツ・ウォーラーが初演した曲らしい。

作曲自体は別の人だけど


 



私にとって I'm Confessin'で思い出深いのは、

まず、ジャンゴ・ラインハルトが亡くなる2か月前に録音したもの

夜の湖面のような美しさを感じます。 






あと1つは、スティーブグロスマンの演奏

フランスのドレフュスから発売されたアルバムはどれも良かった。

聴いてると元気が出て来る演奏。


  




せっかくなのでこの1年くらいで聞いたジャズピアノのCDを紹介します

イタリアの渋い色男ジャズピアニストのジョバンニ・ミラバッシが

実はジブリや日本のアニメ大好き(オタク)だったという衝撃の事実が判明してから5年か6年




  



このアルバム、他に全然知らないアニメの曲もいくつかありました。

皆さんはジブリ以外の曲、ご存知ですか? ↓


【収録曲目】

01. 君をのせて(『天空の城ラピュタ』より)
02. 人生のメリーゴーランド(『ハウルの動く城』より)
03. クラッチ(『カウボーイ・ビバップ』より)
04. 炎のたからもの(『ルパン三世 カリオストロの城』より
05. 旅路(夢中飛行)(『風立ちぬ』より)
06. 愉快な音楽I~V(『ホーホケキョとなりの山田くん』より)
07. 風の伝説(『風の谷のナウシカ』より)
08. グラヴィティ(『ウルフズ・レイン』より)
09. 銀色の髪のアギトBGM(『銀色の髪のアギト』より)
10. さくらんぼの実る頃(『紅の豚』より)



ちなみに昔からハウルの動く城をカバーしてたから、ジブリが好きなんだろうなぁとは思ってたけど

これを見るとただのジブリ好きではなく日本のアニメのオタクだったようだ

初恋の相手はナウシカらしい


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ミラバッシがいかに日本アニメのオタクなのかを解説してくれているブログまであった


インタビューも。 日本でのコンサートには宮崎駿も聞きに来たらしい

https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/giovanni-mirabassi/1000001068






それでミラバッシのアニメへの想いはこのアルバムで昇華されたのだろう、よかった。

と思っていたら

2019年末にこれがリリースされた



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ジブリだけのカバーアルバムだ

しかもジャケットが宮崎駿の書き下ろしらしい。



【収録内容】
1.あの夏へ ~「千と千尋の神隠し」
2.アシタカせっ記 ~「もののけ姫」
3.海の見える街 ~「魔女の宅急便」
4.Flying boatmen ~「紅の豚」
5.カストルプ(魔の山) ~「風立ちぬ」
6.Doom-雲の罠- ~「紅の豚」
7.王蟲との交流 ~「風の谷のナウシカ」
8.崖の上のポニョ
9.となりのトトロ



中盤の曲など私は全く知らなかった。こんな曲あったんだ。

魔女の宅急便の曲はもともと好きだったので、楽しみにしてたら

これが最高にかっこよかった。


  


トトロも楽しくていいな~


  



千と千尋は、あの歌が人気だけど、こちらも名曲なんですよね

久石譲らしい切なく美しい、懐かしいような、まさにジブリって感じの曲


  




私はミラバッシのアルバムは、高校生から好きだった

学校帰りにHMVに寄って、昔はまだCDの時代で、店の奥の方にはジャズCDが沢山あった。

その中にある澤野工房というヨーロピアンジャズ、それもほとんどピアノトリオという

私のような趣味の人にはたまらないCDが沢山置いてあって

どのCDもジャケットがオシャレで、見てるだけでも楽しかった。

澤野工房からミラバッシは沢山CDを出してて、圧倒的に上手くて華麗で美しい演奏者だったのでその時からファンだった。

これまでに発売されたCDもほぼ全て持ってる。

ちょうど最近、ソロピアノ作品が発売されて、これもとても良かった


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コロナ禍での孤立感の中で作られた作品のようです

1曲目のヒーリングワルツという曲はおそらく今の時代に傷ついたり混乱してる人を癒すためのものなのだろう



  



届いたCDを流してたら、なんだか聞き覚えのある曲があった

Seascapeという曲で、ジャズの世界では多分、ビル・エヴァンズの演奏で有名だと思う

とにかく美しい。そして暗い。 エヴァンズは基本的に暗くて美しい。


  


エヴァンズのようにピアノが弾いてみたくて、人生でピアノを習ったことはないけど

いきなりエヴァンズの楽譜を買ってきて、18歳頃から毎日弾いてるうちに少し弾けるようになった

この曲も18歳頃によく弾いてた思い出の曲だ。


ちなみにジョバンニ・ミラバッシの兄であるガブリエレ・ミラバッシはクラリネット奏者として知られている。

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こちらはガブリエレ・ミラバッシとイタリアの大御所ジャズピアニストのエンリコ・ピエラヌンツィが弾くSeascape  こちらも美しい



   




そしてこの数日で、ジョバンニ・ミラバッシの新作が発売された

フランス映画音楽の大御所ミシェル・ルグランの歌を女性ボーカリストと共にカバーするというものだった

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このボーカリスト誰だろうと思ってたら

よくフランスのジャズ曲を検索した時に最初の方に出て来るバンドのボーカリストだったと気づいた



  



まぁ、ピアノトリオだけでもよかったかな、と思った作品だった


ルグランだと、このルグラン本人によるピアノソロアルバムが本当に素晴らしく、昔からお気に入りだ

ルグランはやや暗い曲が有名なことが多いけど、これは明るく美しい曲。


  



ライブ演奏もかっこいい


  



フレッド・ハーシュの新作も聞いた。

弦楽カルテットいりのジャズピアノ作品



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フレッド・ハーシュに弦楽カルテットが入ったらこんな感じだろうか?とイメージしてた通りの作品だった。  

バッハのような対位法で両手でアドリブできることで有名なピアニストです

私はもともとソロピアノのフレッドハーシュが好きで、トリオとかカルテットでの演奏はべつに好きじゃなかったと思い出した。 




弦楽カルテットいりといえば、イタリアのロベルト・オルサーの新作もそうだった

ロベルト・オルサーやミラバッシ、ピエラヌンツィといい、

この20年くらい、ジャズピアノの世界はイタリア人の演奏者が特に良い気がする


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最後に、ジャズではなく、ロックのブライアン・ウィルソンもソロピアノ作品を出したので紹介する

御年79歳。 ポールマッカートニーと同い年。

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ピアノが、こもった音色で、音圧とか音量が低くて、そこは残念な作品

Amazonのレビューでもブライアンウィルソンは大好きなのに録音がひどいというレビューがあった。

演奏も、シンプルなアレンジで淡々と弾くだけだった。

ブライアン・ウィルソンという本物の生きる伝説が昔のヒット曲を、愛用のピアノで心を込めて弾いてるオーラを味わう作品なのだと思った。

原曲は華々しい賑やかなアレンジなので、シンプルなソロピアノも素敵じゃないか。


  



いいピアノとかジャズがあったら教えてください



irukadolphin at 04:20│Comments(0)

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